膠着状態から米ドル/円下落へ!欧州崩壊ドミノはイタリアへ飛び火?!
おはようございます。ハチ転びです。
昨日は比較的涼しかったですね。寒暖の差に体調を崩さぬよう頑張って参りたい所存(。-`ω-)
では、7月5日(火)の相場について振り返ります。
(SBIFXトレードより)
ご覧の通り、ようやく米ドル/円がヨコヨコ相場から脱出です。今まで迷っていたFXマーケットが行き先を決めたのか?何があったのか振り返ります。
オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利発表よりイタリア?
今回、大方のマーケットのコンセンサス通り、豪政策金利1.75%は現状維持でした。サプライズで利下げがあるのかも程度に考えていましたが、やはり何もありませんでしたので、特にリスクオフへの切り替わりはありませんでした。ここまでは今まで通り。
ただ、日本時間15時以降の欧州時間で事態は一変しました。
イタリアで燻っていた火種が徐々に顔を表し始めました。
それがイタリア政府のモンテ・パスキ銀行への資本注入を検討中であるという情報が報じられたのです。
イタリアのモンテ・パスキ銀行とは?
イタリアのモンテ・パスキ銀行は正しい名をモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行と言います。この銀行は1472年に創業した現存する最古の銀行とされています。規模はイタリアの中で三指に入る規模の銀行です。大きいですね(;^_^A
この銀行へイタリア政府が資本注入を検討しているという情報が回りました。
実はモンテ・パスキ銀行への資本注入の事例は過去に2回ありますが、今回その道のりは非常に険しいようです。
イタリアの資本注入を妨げるEU方針「ベイル・イン」
イタリアのレンツィ首相は政府として資本注入を行いたい模様です。しかし、2013年に起きたキプロス危機を発端にEUはヘイル・イン方式の徹底を求めています。ベイル・インとは銀行などが破綻した際に、株主や債権者に加え預金者がそのリスクを負担するというものです。つまり、預金者から見たら資産の差し押さえが起きるという事です。銀行を利用していない方はいないと思いますが、自分の身に置き換えると背筋が寒くなりませんか?
しかし、ベイル・イン採用となる見込みが高ければ、当然預金者は預金を引き出しに走りますし、株主は挙って株を手放し、銀行経営自体が成り立たない状態になります。こうなれば、まさにイタリアの銀行株は壊滅状態でしょう。その他、EU加盟国中のバランスシートが危うい銀行からの投資家や預金者の資金撤退にも拍車がかかると見ています。まさにドミノ倒しです。レンツィ首相も政権運営自体が困難な状況になるでしょう。
別にハチ転びは悲観論者ではありませんが、消費者としてそんなイメージをしてしまいます。
レンツィ首相は債権者に損失負担(ベイルイン)を求めて資本を確保する手もある。しかし10月に憲法をめぐる重要な国民投票を控え、これは禁じ手だ。レンツィ政権は崩壊しかねない。
引用元:ロイター コラム:モンテ・パスキ叩きの時機見誤ったECB
今後のポジション
国民投票以降の英国のドタバタ劇もかわいく見えてきましたが、マーケットセンチメントは今強く欧州に向いていると感じます。
基本的には、安全通貨と言われる日本円やスイスフランが強くなると見ています。加えて、安全資産の金(きん)の需要もまだ高まりそうかなと感じています。
そのため、狙いとしては欧州通貨ショート目線でFXへ臨んでいます。
ユーロ/円(EUR/JPY)のショート中です。追加でポンド/円(GBP/JPY)のショートは検討中。
今週末の雇用統計次第ではありますので、ユーロ/米ドル(EUR/USD)はもう少し様子見ですが、折を見てショートで参入しようと思っています。
万が一参考にされる場合には、投資は自己責任でお願い致します。
はてさて、どうなるのでしょうか?
今後の欧州の動向に注目です。
ハチ転び-(; ・`д・´)