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トルコの格付けが下がる?!そもそも格付けって何?

トルコの格付けが下がるかも知れません”(-“”-)”

おはようございます。ハチ転びです。

暑い日が続きますね。いかがお過ごしですか?

職場や通勤電車内、喫茶店などクーラーがガンガン効きまくってますが、外との温度差にやられそうです(-_-;)

皆さんも体調を崩さないようにくれぐれも注意して下さいね( ;∀;)

さて、昨日、トルコの格付けが下がる可能性に関して報道がありました。

先週発生したトルコのクーデター未遂による混乱を受け、同国の投資適格級の信用格付けが危機に瀕しており、これ以上の事態悪化を招けば、保守的な投資家の一部に数十億ドル相当のトルコ資産を手放す動きが広がりそうだ。

今日はこの“格付け”に関して取り上げます。

(☆トルコ共和国クーデターの一部始終はコチラのまとめ記事をご覧ください)

そもそも格付けって何?

そもそも格付けというのは、対象の信用力、返済能力を判断する格付け会社のレーティングのことです。その対象とはこの場合、トルコ共和国です。格付け会社というのは世界の投資家に分かり易いように、国をはじめ様々な金融商品をの格付けを設定します。投資家はその格付け結果を投資判断に活用します。

特に機関投資家は格付け会社を参考にせざるを得ません。なぜなら、格付け会社が低く格付けている金融商品を自身の運用ポートフォリオ内に組み入れる場合、当然、会社や出資者からその理由の説明責任が当然発生します。ハチ転びがお金を出していたとしても「なんでそんな見込みの低いと思われている(格付けの低い)ものへ私のお金を投資しているのか?!大丈夫なのか?!( ゚Д゚)」と言いたくなります。そのため、機関投資家はこういった格付けを気にするのです。機関投資家は当然取引ボリュームも大きいため、その取引量が一気にトルコ関連の金融商品を売りに走ったらどうなるでしょう?想像に難くありませんよね?

誰が格付けするの?

大手格付け会社として以下3社が格付けを行います。

スタンダード&プアーズ(S&P)

アメリカに本社を置く格付け会社です。150年以上にわたり、独立した立場から格付けを行っています。アメリカの代表的な株式指数のS&P500を算出して発表しています。

ムーディーズ(Moody`s Corporation)

S&Pと同じくアメリカに拠点を置く格付け会社です。S&Pと共に時に2大格付け会社と呼ばれることもあります。

フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings Ltd)

イギリスのロンドン、およびアメリカのニューヨークに拠点を置く格付け会社です。

その他にも各国に格付け会社がありますが、投資家が判断材料として重視するのは上記の世界的格付け会社の結果です。

過去に格付けが下がったことはあるの?

実は結構あります。

ハチ転び的に過去最も衝撃的だったものを挙げるとするならば、2010年のギリシャ国債の格付けの引き下げです。

2009年からギリシャ債務危機が起きていました。当時、格付け大手のS&Pがギリシア国債の格付けを2009年12月に設定したBBB+からBB+へ3段階も格付けを引き下げました。BB+がどれだけ格付けが低いかというと、BB+は投資不適格級レベルです。俗にジャンク級と言われます。

投資不適格級というのは、「ギリシャは信用できません。ギリシャへお金を貸してもしっかり返済してもらえるかわかりませんよ!」と言っているのと同じです。

マーケットはこの格下げに伴って、ギリシャが加盟するEUの統一通貨であるユーロは下落しました。

もし、トルコ共和国の格付けが低下することがあればトルコから資金流出が起こるでしょう。当然、トルコリラ安も必至でしょう。

いつトルコの格付けが変わるの?

既にS&Pはトルコの格付けを投資不適格級へ引き下げ済です。
今回、引き下げ検討を示唆してるのはムーディーズとフィッチ・レーティングスの2社です。
まだ、トルコの格付けが変わると決まった訳ではありません。

ムーディーズは8月5日に、フィッチ・レーティングは8月19日に見直す可能性が示唆されています。この同行に関しては注視しておくべきでしょうね。

今回、クーデターに伴って格下げが示唆されましたが、クーデターの最終的な収集を現エルドアン政権がどう図るのか次第です。

ハチ転び的には多くの死傷者、並びに拘束者を出した今回のトルコクーデターですが、強権的なエルドアン大統領が非人道的な粛清などを行う事へのけん制や再発防止策の徹底へのプレッシャーではないかと思っています。

ただ、S&Pが既にトルコの格下げを行っている以上、ムーディーズやフィッチ・レーティングスもこの機会にS&Pにそろえる形で格下げを行っておきたいという本音もあるのではないかとハチ転びは邪推しています(´・ω・`)

いずれにせよ、格付け会社の動向も要チェックです。

あ、その前にエルドアン大統領がどのように事態収拾を行って行くかに注目ですね”(-“”-)”

ハチ転び(。-`ω-)

(☆トルコ共和国クーデターの為替への影響、そもそもトルコってどんな国?に関してはコチラの紹介記事をご覧ください)