ヘリコプター・マネーなんていらねーんだってばよ!
(ロイターより)
おはようございます。ハチ転びです。
昨日の記事冒頭でも触れましたが、ポケモンGOの人気過熱に伴う株価の値上がりなどの景気押し上げを総じて“ポケノミクス”なんて呼ばれて始めているそうです。
もうココまで行くとポケモンは日本の宝ですね。ポケモンを日本の重要無形文化財認定したら海外から日本国債の購入が爆発的に増えたりして…(。-`ω-)
それは、さておき、昨日は黒田日銀総裁の発言に関する報道で米ドル円が107円台近辺から一気に105円台まで急降下しました。いやー、ハチ転びも食らいました(-_-;)
まずはその点から振り返って行こうと思います。ちっくしょー!(小梅太夫風)
黒田日銀総裁のヘリコプター・マネー不要発言報道でマーケット混乱!
(☆ヘリコプター・マネーって何ぞや?という方は以前ヘリコプター・マネーについてコチラの解説記事をご覧ください)
まずはコチラの報道をご覧ください。
日銀の黒田総裁は21日放送された英BBCラジオとのインタビューで、ヘリコプターマネーについて「必要も可能性もない」との見解を示した。
引用元:ロイター [ヘリコプターマネー、必要も可能性もない━黒田日銀総裁=BBC]
この報道の為替相場への影響はコチラです。
(セントラル短資FX プログレッシブチャート 米ドル円 10分足チャート)
報道がマーケットへ流れたのは17時30分過ぎだったと記憶しています。
16時以降、欧州時間へ突入したあたりから米ドル円が107円台前半から106円台へ下降し、ハチ転びは「米ドル円重いなー」と感じていた時でした。
米ドル円がアッという間に急降下するじゃありませんか!( ;∀;)
まぁ、冷静に見れば「ヘリコプター・マネーやるかもしれないよ(´・ω・`)」なんて発言が黒田日銀総裁から出るはずはありません。
市場としては黒田総裁がこういった発言をすること自体に違和感は無かったように思います。
ただ、来週の日銀の金融政策決定会合での金融緩和期待から米ドル/円がジリジリと上昇していた中での急報だったため、マーケットは冷や水を浴びせられた格好で、敏感に反応しました。
追加報道を見て唖然!黒田日銀総裁の発言は6月のもの?!
これについてはコチラをご覧ください。
総裁は21日の英BBCラジオ4の番組で、現在の制度的枠組みを考えると、現段階で「ヘリコプターマネーは必要性も可能性もない」と語った。インタビューは6月17日に収録されたものだとBBCが明らかにした。
引用元:Bloomberg [黒田日銀総裁、ヘリコプターマネー不要と6月に発言-BBCラジオ]
つまり、6月のインタビュー発言がこのタイミングで報道され、瞬く間に広まったということです。
ハチ転びとしては発言内容自体に違和感は無かったものの、「なんでこのタイミングで報道されたのか?」という邪推の方が捗って仕方ありません(汗)
ハチ転びとしては今週に入っての米ドル円状況を鑑み、このタイミングで意図的にリークされた情報じゃないかと感じてしまいます。
そう考えている理由がもう1点あります。
米ドル円にとって運命に分かれ目立った7月21日(木)
コチラのチャートをご覧ください。
(セントラル短資FX プログレッシブチャート 米ドル円 日足チャート)
コチラは一目均衡表を表示させた米ドル円の日足チャートです。
ご覧頂いて分かる通り、一目均衡表の雲の箇所を今年に入り過去2回上抜けようとしていますが、1月29日も5月30日も上抜けに失敗して押し戻されています。
実は7月21日の日足が雲を上抜けする3回目の挑戦でした。
まだ、この記事を書いている時点では日足が確定していないため、何とも言えませんが、現在レートが105.80辺り。雲を抜けるとすれば107.80辺りを上回らなければならず非常に厳しい状況です。
今回の黒田日銀総裁のヘリコプター・マネー不要発言報道に伴って雲の上抜けはまたしても憚られることになりそうです。
なぜ、このタイミングの報道だったのか?
先述にとおり、「なぜ6月の黒田日銀総裁の発言がこのタイミングで報道されたのか?」についてハチ転びは考えてみました。
そのきっかけは以下ニュースです。
ロイターが調査したアナリストのうち85%が7月29日日銀金融緩和あるだと?!Σ(゚д゚lll) https://t.co/64CrpxzxTO
— ハチ転び (@hachicorobi8) 2016年7月21日
私はロイターが何人のアナリストへヒアリングを行ったのかはわかりませんが(原文に書いてありません)85%ものアナリストが7月29日の日銀金融政策決定会合での金融緩和発表を予想しているという点に違和感を持ちました。
マーケットでのコンセンサスも、日銀の金融緩和アリの方向へ偏っているのを感じました。
ただ、あまりにコンセンサスが形成され過ぎていると牽制を入れて事前調整を図るのも相場だと思っています。
そのため、このタイミングで意図的に米ドル円の過熱感を冷ます狙いでリークされたんじゃないかな?と邪推しています。
また、ハチ転びは「むしろ、7月29日日銀は何もやらないかも知れない」とまで思い始めています。だとしたらこのタイミングでのリークがワンクッションになる訳です。
そんなシナリオを描いている人は誰なのか?はたまたハチ転びの妄想なのか(汗)真相は闇の中です”(-“”-)”
今日のポジ!
現状、米ドル円のポジションはストップにタッチしてしまったためスクエアです。NZドル米ドルのショートのスイングポジションのみです。
なんか流れが分かりそうなのはトルコリラのショートでしょうか(笑)
割と強めの米ドルと掛け合わせるなんて面白いかな?米ドルトルコリラのロングも有りかな?と思いつつ、自分の実力を見て、トルコリラで遊ぶのはやっぱりやめようと思います(笑)
今週はクロス円の動きが21日(木)の動きで見えなくなったのと、今日が金曜日ということもあって無理せずクロス円は静観してもいいかなー程度で見ておこうと思います。
21日(木)ECBも何もありませんでしたので、もう目線は来週のマーケットへ向けて行こうと思います~(^^)/
ハチ転び(。-`ω-)
(※このブログ“東京FX”は執筆者ハチ転び個人の考えを書いています。決して投資助言を行うものではありません。情報の正確性も保証出来かねます。本情報に基づいた投資判断に関しては自己責任でお願い致します)