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【★日銀追加緩和決定でどう動く?!】今週のFXマーケット

日銀追加緩和発表!その中身は?

おはようございます。ハチ転びです。

週末は夏日!日差しも強くとても暑かったですが、それ以上に熱かったのが東京都知事選

結果は小池百合子氏が当選しました。まぁ順当といえば順当なのかも知れません。

東京オリンピックへ向けてまずは都政の健全化にまい進していってもらいたいと感じています!

都知事になったからには応援しますよ!(*’ω’*)エエ

さて、先週はマーケットが待ちに待った日銀の追加緩和発表がありました。

待ちに待ちすぎて発表内容やその後のドル円はスタミナ切れ感が否めませんでしたが(;^_^A

まぁ、だいたい予想通りの展開でした。
(☆ハチ転びの日銀事前予想はコチラの記事をご覧ください)

まずは、日足で先週の米ドル円の動きを見てみましょう。

当ブログ“東京FX”でも度々取り上げていましたが、果たして米ドル円は一目均衡表の雲を打ち破る事が出来たのか?!


(セントラル短資FX プログレッシブチャート 米ドル円 日足)

ご覧の通り、結果は無残にも打ち砕かれました。

雲に米ドル円のアタマが抑え込まれて円高へ抜けています。

そもそもどうしてこうなってしまったのか?!

その元凶(?)ともいうべき先週金曜の日銀追加緩和後の動きを追加緩和内容と共に追ってみましょう。

チャートから読み取る「日銀追加緩和はマーケットにどう捉えられたのか?」

まず、日銀追加緩和の内容のうんちくに入る前に、日銀追加緩和発表(12:40前後)、並びに黒田日銀総裁(15:30~)の米ドル円の推移をチャートで見てみましょう


(セントラル短資FX プログレッシブチャート 米ドル円 10分足)

ここで2つのターニングポイントに的を絞って動きを見てみます。

日銀追加緩和発表12:40時点

米ドル円は104.50→105.527へ急上昇後102.682へ約3円弱の急降下!
センチメント(市場心理)は金融緩和自体は既に想定として織り込んでいた中でその緩和内容に注目が集まっていました。予想を上回る金融緩和があれば円安方向へ、失望ならば円高方向へ向かう見込みでした。
結果は失望の円高方向へ

日銀黒田総裁発言15:30~

日銀黒田総裁の発言前には概ね103.50前後までジリジリ円安の米ドル円。15;30過ぎ103.125まで円高へ。その後ジリジリと円安方向へ。17時過ぎ103.967まで米ドルが買われ円安になりました。
12:40発表の日銀金融緩和内容の確認でも想定を上回ることはありませんでした。加えて次回9月の日銀政策金利決定会合時の更なる追加緩和に関しても強い言及はなく、追加緩和の余地を残すに留めた形でした。市場は一気に興味が減退し、おそらく夜の米GDP発表へ移ったのでしょう。

日銀追加緩和の内容は?


(出所:Kim Kyung-Hoon-REUTERS)「YOU!追加緩和やっちゃいなYO!(*´з`)」

では、日銀の追加緩和の発表内容のどのポイントがマーケットの期待を裏切ったのか?

日銀追加緩和発表の内容

①ETF購入増額(6兆円規模へ)←NEW!

②米ドル特則の総枠を240億ドルに拡大(資金供給)

③マネタリーベースを年間約80兆円ペースで増加(現状維持)

④政策金利残高に0.1%のマイナス金利を適用(現状維持)

①のETF購入は2016年1月28日29日の金融政策決定会合において「ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約3.3兆円、年間約900億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う」と決定した一節のETF購入金額をほぼ倍増させるという内容です(J-REIT買入れ額は変化なし)

マーケットの期待していた内容(ハチ転び推定)

マーケットはもっと大規模(ある種のルール無視規模?)な追加緩和を期待していたのだろうと思います。それは先週のヘリコプター・マネー報道や50年債報道の影響も大いにあったと思います。
(☆ヘリコプター・マネーに関する記事はコチラ50年債に関する記事はコチラをご覧ください)

ただ、結果は既存の延長線上であるETF買入れという手法をベースに「取り敢えず買入れ増額」を行い、「取りあえず追加緩和を行った」という事象だけでした。

おそらく政府からのプレッシャーもありましたので、それに対してのゼロ回答は取りあえず避けたのだろうと思います。

ただ、日銀は物価上昇率2%という目標を掲げてはいますが、それに対し現在大幅にショートしています。

現状に対して、この追加緩和レベルでは明らかに間に合いません。

今回、ハチ転びとしては、周囲のしがらみによって取りあえず一番問題の少ないと思われる回答に“とても日本的な回答だな”という印象を持ちました。

結果、状況の好転、自己目標到達の可能性は周辺の世界情勢であったり、アメリカ経済頼みかいッ!(-_-メ)

事態の打開を自ら行えない日銀にスッキリしない印象を持ちながらも、回答内容には非常に納得したハチ転びでしたね|д゚)

今週(8/1~)の注目すべき経済指標

はい。もう日銀は一旦アタマの片隅へ置いて次を見ましょう!

主要経済指標は以下です。


(豪)RBA政策金利発表/声明発表

8月2 日(火)日本時間PM13:30
注目度:★★★

(米)ADP全国雇用者数

8月3日(水)日本時間PM21:15
注目度:★★☆

(米)ISM非製造業景況指数

8月3日(水)日本時間PM23:00
注目度:★☆☆

(英)BOE政策金利発表/声明発表

8月4日(木)日本時間PM20:00
注目度:★★★
※BOEカーニー総裁発言が20:30~有

(米)雇用統計・非農業部門雇用者数&失業率

8月5日(金)日本時間PM21:30
注目度:★★★

ハチ転び的にはアメリカの各経済指標は9月のFOMCの今後の利上げ可能性を占う要素にはなるものの、9月のFOMCまでそれぞれもう1回ずつ指標発表のタイミングが来ます。

そのため今回はあくまでアメリカ経済の成り行きを見る判断材料というライトな見かたをしています。

それ以上に注目なのは利下げが噂されるRBAとBOEかなと思います。特にBOEは前回の政策金利決定会合時にはほぼノーアクションでしたので、今回は何かしらの手を打ってくるのではないか?と考えています。

特に先日は以下ウィール(BOE金融政策委員会)MPC委員の発言もありましたので、注目です。

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のウィール委員が直ちに景気刺激策を講じることを支持した。

今週のポジション

今週は日銀直後という事もありクロス円関連は月曜は様子見するつもりです。

ただ、ポンド関連、豪ドル関連に関しては利下げ観測情報を精査しながら状況に応じて政策金利発表までにポジションを組み立てておこうかなと思います。

これはどちらかというと部分的ファンダメンタルズの考えです。

その他、テクニカル分析をもとにエントリーポイントを探っていこうと思います。

それでは、今週も宜しくお願いします。

ハチ転び-(; ・`д・´)-