格下げ懸念があったトルコ
おはようございます。ハチ転びです。
リオオリンピック関連のニュースが多くなってきましたね!
柔道でメダル獲得した近藤亜美選手、高藤直寿選手おめでとうございます!そしてお疲れ様でした(*‘∀‘)
さて、今日はハチ転び的にも気になっていた世界的格付け会社であるムーディーズのトルコ格下げについて触れたいと思います。
ムーディーズはトルコ格下げを回避!
まず、ムーディーズのような格付け会社の存在や「そもそも格付けとは?」という点を知りたい方は当ブログ“東京FX”でも人気記事として読まれているコチラの記事をご覧ください。
今回、世界的格付け会社の1社であるムーディーズが7月時点で「トルコの格下げを検討する」「結果は8月5日までに出す」という情報を出していました。
その結果がコチラです。
London, 05 August 2016 — Moody’s review of Turkey’s Baa3 long-term debt rating announced on 18 July 2016, after the failed coup attempt, remains ongoing and as a result, today’s Sovereign Release Calendar Date for Turkey is not being used.
引用元:Moody’s Moody’s review of Turkey’s Baa3 rating remains ongoing
取りあえず、マーケット参加者の中でもトルコ関連の投資に携わっている方は一安心ではないでしょうか?
トルコリラの値動きは?
(セントラル短資FX プログレッシブチャート トルコリラ円 日足チャート)
ご覧の通り、ダウントレンドです。
トルコリラ円 先週の終値33.807円
ピンク色でトレンドラインを引いてみましたが、直近下値は節目の33.00円をした抜けするかどうか、上値は35.50‐36.00円くらいでしょうか。
先週半ばのローソク足(日足)を見ると会と売りのバランスが拮抗してきています。
ムーディーズのトルコ格下げ回避のニュースが5日の何時頃にマーケットへ届いて、値動きへ影響しているのか分かりませんが、8月5日の日足は陽線で引けています。
この流れで行けば、トルコリラ円は短期的には先ほどの上値ライン(35.50~36.00)あたりまで上昇する可能性があります。
ストップ浅目にロングもありかも。
もちろん、チャートはトルコリラ円なので、新たな強い円高圧力が加われば状況も変わってくると思いますけどね。
もし、投資判断をされるのであれば自己責任でお願いしますね(^_-)-☆
まだまだ楽観できないトルコを取り巻く状況
ただ、トルコに関してはまだまだ楽観できない要素は多くあります。
トルコの軍事クーデータ以降の体制の不安定さ
日本で受け取るニュースが少ない&エルドアン大統領の強権体制に批判的なメディアが多いため、何とも言えません。
ただ、軍事クーデター終結以降にはじまったエルドアン大統領による関係者の粛清は規模も拡大する一方です。
そのため、トルコ国内の空洞化が発生している可能性があります。
世界的格付け会社のもう1社、フィッチ・レーティングの格付け発表が控えている
フィッチ・レーティングも先日トルコ格付け変更の検討を行うリリースを出しており、その結果が8月19日に出る見通しです。
今後のトルコリラの見通し
基本的にハチ転びはトルコリラの値動きはウォッチはしますが、あまりトレードはしたくありません。
過去失敗した経験と新興国通貨の脆弱性(マーケットでの流動性の低さ、今回の政変のような突発的事象発生のリスク)が強いからです。
ただ、トルコリラ円のチャートを見る限り、強いて言うならば「短期的にはロングでもいいけど、中長期的にはショート」って感じです。
トルコリラ円はスワップポイントも高いため、ロング前提でチャートを見てしまいそうなものですし、「短期ロング」にあまりうま味は少ないかも知れませんが(;^_^A
取り急ぎ、週明け以降のトルコ、そしてトルコリラの値動きには目を配っておきたいと思います。
もし、トルコリラでスワップポイント狙いでポジションを塩漬けする方はご注意下さい。
ハチ転び-(; ・`д・´)-