昨日はドイツ銀行の決算日

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おはようございます。ハチ転びです。

米ドル円は105.00を越えてきましたね!

今日は日本時間21時30分にアメリカの第三四半期GDP発表がありますので注目したいと思います。

そして、それら経済指標並みに昨日注目度が高かったのが話題のドイツ銀行の決算

内容次第ではユーロ不安が再燃するきっかけにもなりかねませんので、ドイツ銀行からも目を離せませんでした。

今日は、「そもそもドイツ銀行ってなぜ話題なの?」から整理して徒然なるままに書きます。

ドイツ銀行は何をやったのか?

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そもそもドイツ銀行とは?

ドイツ銀行とは名前からドイツの中央銀行と間違えそうですが、民間銀行です。

規模はドイツ国内でも随一。規模で言えばドイツ国内で2位にダブルスコア、トリプルスコアをつけるほどの規模です。

日本で言えばみずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行が合併したレベルでしょうか。

ドイツ銀行は民間向けリテール業務(預金など)以上に投資銀行としての側面が非常に強く、金融商品の運用を精力的に行っていることでも有名です。

ドイツ銀行は今なぜ窮地に立っているのか?

ドイツ銀行画像

ドイツ銀行は2007年サブプライムローン問題に端を発した世界金融危機の前の「住宅ローン担保証券(MBS)」の販売の方法、その他金利不正操作、金融商品不正売買などが度重なったため、アメリカ司法省から140億ドル(1兆4500億円)の制裁金請求を受けていることが公になっています。

これを受けてドイツのメルケル首相は「ドイツ銀行への公的資金注入は無い」と明言していますので、ドイツ銀は現在アメリカ司法省と水面下で制裁金の減額交渉などを行っていると言われています。

ドイツのメルケル首相はドイツ銀行をなぜ助けないのか?

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(ロイターより)

日本人ならば、「銀行などの大手法人」が倒産危機の場合、「公的資金注入」は比較的慣れっこだと思います。

しかし、ドイツは違います。

ドイツは今やユーロの盟主として牽引する立場にまで成長しましたが、ドイツのメルケル首相はこの「公的資金の注入」に対しては一貫してNO!を唱えていました。

最も記憶に新しいのが、イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行への公的資金注入をしないようユーロ代表としてイタリアへしきりにけん制していました。

(※イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行についての記事はコチラ)

そのため、今まで一貫して公的資金注入を否定していたドイツが、自国のドイツ銀行の危機に公的資金注入を行うと、今までの方針と一貫性がなく、ユーロ圏で糾弾されるリスクがあります。

一方で、「ドイツ銀行を救済しない」とメルケル首相が公言することで、アメリカ司法省へ圧力をかけドイツ銀行への制裁金減額を後押しするリップサービスじゃないか?と見る事も出来ます。

当然ドイツ銀行が破綻したらユーロ、ひいては世界経済への影響が出ます。

つまり、アメリカ司法省に対して「アメリカ司法省は次の世界金融危機の引き金を引いていいのか?」と言っているとも取れる訳です。

最終的にドイツ銀行への資金注入が必要であればおそらくドイツ政府は公的資金という名目ではなく資金援助をする可能性もあるでしょうね。

ドイツ銀行が破綻したらヤバいのか?

ドイツ銀行が破綻したらヤバいのか?

先ほども触れたようにドイツ銀行は証券業務、投資銀行業務の比重が高いため、一般企業などへも多くの顧客を抱えています。

それらの顧客の金融資産についても影響が出ないとも限りません。

その場合、ドイツ銀行顧客企業へのダイレクトな影響が発生し、その企業が破綻すればさらに取引先や関連会社へ影響が派生するという悪循環に陥る危険性もあります。

このように、世界経済が綿密に繋がっている状況の中で、ドミノ倒しになるリスクを抱えていると言えます。

(※ドイツ銀行のデリバティブ金額について書いた記事はコチラ)

もし、ドイツ銀行危機やドイツ銀行破綻となればユーロを牽引しているドイツ経済の低迷、並びに騒動がまずユーロ圏に波及してユーロ安になります。

また、「有事の円」の特性が色濃くなり、円は円高になっていくと思われます。

そのため、日経平均株価は下落し日本経済も大きく打撃を受けることも想像に難くありません。

不謹慎ではありますが、そうなった場合、トレードを行うならばユーロ円のショート、ユーロ米ドルのショートかなと思っています。

ドイツ銀行の決算結果

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27日発表されたドイツ銀行7-9月期(第3四半期)決算結果です。

純損益は前年同期は60億ユーロ(日本円で6880億円)の赤字でした。

しかし今回の第三四半期は2億7800万ユーロ(日本円で320億円)の黒字に転換しました。

当初のアナリストは6億1000万ユーロ(日本円で700億円)の赤字が予想されていましたので予想外に良い数値でした。

暗闇の中に光が( ;∀;)

また、アメリカ司法省との制裁金減額交渉も「鋭意努力している」状態だそうです。

それを受けてドイツ銀行の株価も4割程度下落していたものが(短期的ではありますが)上昇しました。

本日時点でドイツ銀行の株価はこんな感じです。

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(bloombergより)

ただ、根本的な問題が解消された訳ではありませんので、今後の動きには目を離せません。

いまのポジション

ハチ転びは現在ノーポジ。

今日はアメリカGDPもありますが、米ドル円にも動きが出つつあるのでデイトレメインで参入できるポイントがあれば入りたいと思います。

ただ、金曜日なので無理なく!って感じです。

それでは、今日もよろしくお願いします!

ハチ転び-(; ・`д・´)-

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