円全面安!なんだ!コレは?!

円安

おはようございます。ハチ転びです。

火曜日のマーケットも円全面安でした。米ドル/円は月曜日の100円台から続伸し、この記事を書いている時は105円に迫る勢いです。欧州時間になっても円高の勢いはまだ衰えていません。また日経平均株価の方はというと、こちらも続伸し英国国民投票前の1万6000円台を回復しました。ニューヨーク市場ではダウ平均株価が1万8353ドル76セントの一時史上最高値を付けました。先週のイギリスの不動産ファンドの一時解約停止の広がりやイタリア、モンテ・パスキ銀行への公的資金への注入検討など不穏なニュースとは打って変わり、今週は希望的な事実報道が増えています。一見して、マーケットの雰囲気が一変したようにさえ感じます”(-“”-)”

(☆イギリスの不動産ファンド一時停止の記事はコチラ
(☆イタリア、モンテ・パスキ銀行への公的資金注入検討の記事はコチラ

「なんで、マーケットはこんなにポジティブな雰囲気なんだ!?(。-`ω-)」

そう思って、様々な情報源を見ていました。

「バーナンキ前FRB議長が来日し日銀黒田総裁、安倍首相と会談。マーケットは、ヘリコプター・マネーを期待・・・ん?!コレかー|д゚」!?!」

ということでヘリコプター・マネーについて情報を整理してみました。

ヘリコプター・マネーとは?

ヘリコプター・マネー

ヘリコプター・マネーというのは読んで字のごとく、上空で飛翔中のヘリコプターからお金をばら撒くように政府が国民へお金をばら撒く政策、もしくはそのばら撒かれるお金を指します

ヘリコプター・マネーとしてばら撒かれるお金の形は、地域振興券や子育て支援金、給付金、交付金、高齢者補助金など様々です。

ここで少し経済の流れに関して説明します。景気の減速に伴う先行き不安が世間で強まると個人消費は貯蓄へ向かい、個人消費は減退します。そうするとデフレへ陥ります。マーケットで流通するお金は更に減少し、労働者は減収となります。そうすると更に消費が減退するという負のスパイラルに陥ります。ヘリコプター・マネーとは、まさに国民へお金をばら撒いてこの負のスパイラルを断ち切ろうとする施策です。お金をばら撒き、国民にそのお金を使ってもらい景気を刺激するという、いわば最もシンプルな経済刺激策です。

では、そのばら撒かれるお金はどこから出てくるのか?それは日本政府を経由して日銀の懐から出てきます。ヘリコプター・マネーは日本政府と日銀がタッグを組まなければ実現はできない施策なんです。

お金の捻出は、日本政府が新たに国債を発行し、その国債を日銀が買い取ることで行われます。この手法を行えば日本政府は無限にお金を作り出す事が出来ます。

ただ、無限に出来るからと言って乱発することはできません。
政府が国債の発行量を増やすということは国債価格の低下や利回りの低下を招く恐れがあります。加えて、お金の流通量を増やす訳ですから価値は下落し、円安になります。その他、財政赤字増大に対する懸念から格付けの下落を招く可能性もあります。それらの負の遺産が蓄積し、日本が財政破綻にでもなれば世界的な経済秩序の崩壊を招くかもしれません。

このようにヘリコプター・マネーを行う場合には規模やタイミング、周辺状況としっかり折り合いをつける必要があるのです。当然実施には批判が付きまといます。

それでは、なぜこのタイミングで「ヘリコプター・マネー」が取りざたされるのでしょうか?

タイミングが神!バーナンキ前FRB議長の来日

バーナンキ元FRB議長

現在、ベン・バーナンキ氏が来日しています。バーナンキ氏はヘリコプター・マネーの政策支持者として有名な方です。

そして、先日、日銀黒田東彦総裁、安倍晋三首相と会談を行いました。参院選勝利直後のタイミングですから、安倍首相も強気のコメントが出来る状態です。バーナンキ元FRB議長の来日と会談実施は非常に良いタイミングだと言えます。というかタイミング良すぎじゃない?(; ・`д・´) ハチ転び個人的には円高へのけん制、並びに来たるべき日銀金融緩和発表への布石なんじゃないかと感じていますが、はてさて、本当のところはどうなんでしょうか?

ちなみにバーナンキ氏にも少し触れておきます。バーナンキ氏は第14代連邦準備制度理事会(FRB)の議長を務めた方です。在任期間は2006年から2014年までの8年間務めました。この在任期間からも分かる通りバーナンキ氏はリーマン・ショック時の経済混乱を乗り越えた時のFRB議長です。前任の自由放任主義的なグリーンスパンFRB議長とよく比較されますが、バーナンキ氏は在任中、積極的な金融緩和政策の打ち出しや失業率の改善目標設定を設けるなど過去に類を見ない事を遂行しました。アメリカ経済を窮地から復調へ導いた存在として高く評価されている人物です。

ヘリコプター・マネー期待からの円安はいつまで続く?

いつまで続く可能性があるか?といえば、取り急ぎ、7月28日(水)、29日(木)の日銀金融政策決定会合、もしくは安倍首相が石原経済担当大臣へ7月中の取りまとめを指示した“新たな経済対策”の発表時期まで続く可能性があります。もしかしたら、日銀と同タイミングかも知れません。

そこからは発表内容が期待感を持てるものならば更なる円安へ向かうでしょうし、失望されれば再び円高になると考えられます。

しかし、今週はイギリス銀行(BOE)の政策金利発表で利下げがあるのではないか?という見方もあり、もし、利下げ結果を受けてポンド安となれば、他のクロス円も引っ張られて円高になる可能性もあります。水曜日くらいから若干ポンドをショートする動きも増えてくるんじゃないかな?と思っていますので、状況を見て、戻り売りをポンド/円、ポンド/米ドル、などで狙っていこうかなと思います。米ドル/円はエントリーするならデイトレで。ただ、無理せず様子を見つつ、余力があれば少額で臨むかもしれません。

さあ、水曜日はどうなるか?
今日も一日頑張りましょー!
(☆ハチ転びの今週のFXトレード目線を紹介した記事はコチラ)

ハチ転び(。-`ω-)

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