イングランド銀行(BOE)は政策金利維持を発表!
おはようございます。ハチ転びデス。
昨日は天気も為替も大荒れでした。
ハチ転びが注目していたイングランド銀行(BOE)の政策金利に関して7/14(木)発表がありました。今回は政策金利維持なのか?それとも利下げか?マーケットからも注目が集まりましたが、結果は政策金利現状維持となりました。
ハチ転びとしては利下げを予想し、英ポンド(GBP)ショートのポジションで臨みましたが、結果としてはマーケットへ勉強代を支払う事になりました(-_-;)ただ、直前の円(JPY)急騰もありポジション量を減らして臨んだというのが救いではありましたが・・・。
では、自戒の念も込めて今回のイギリス銀行(BOE)の発表結果を振り返って行きたいと思います。
イングランド銀行(BOE)の議事録を見てみよう!
イングランド銀行より議事録が出ていますのでこちらを参考に整理します。
当然、英文表記なので一部をピックアップして紹介します。
イングランド銀行(BOE)政策金利維持への投票数は?
イギリス銀行では総裁1名、副総裁2名、委員6名の合計9名で投票を行って政策金利に関して決定します。今回の結果は以下の英文から理解できます。
the MPC voted by a majority of 8-1 to maintain Bank Rate at 0.5%, with one member voting for a cut in Bank Rate to 0.25%.
引用元: BOE議事録Monetary Policy Summary and minutes of the
Monetary Policy Committee meeting
ending on 13 July 2016
Publication date: 14 July 2016
(※英文中のMPCとは金融政策委員会を指します)
政策金利0.5%維持;8票
政策金利0.25%へ引き下げ:1票
前回発表時の投票では9名全員が政策金利0.5%維持となっていましたので1票だけ利下げ賛成へ票が動いたという事になります。1票という僅かな票数の変動ではありますが、1票が全体の10%以上の重みがあると考えると決して僅かとも言えないかも知れません。次回、利下げ可能性が若干のアップというところでしょうか?
イングランド銀行資産買い取りプログラム規模
イングランド銀行資産買い取りというのは、英国債、コマーシャルペーパーや社債などを購入することによる量的緩和政策を指します。その買い取り金額規模に変動があるかどうかが注目されていました。
The Committee voted unanimously to maintain the stock of purchased assets financed by the issuance of central bank reserves at £375 billion.
引用元: BOE議事録Monetary Policy Summary and minutes of the
Monetary Policy Committee meeting
ending on 13 July 2016
Publication date: 14 July 2016
結果としては投票9票全て現状の3,750億ポンド(ポンド円140円換算で52.5兆円)維持でした。そのため、イングランド銀行はマーケットとは今までと同じ状態で付き合っていくということなります。英国国民投票のEU離脱、更にはメイ新首相の誕生、不動産ファンドの解約停止や急激なポンド安に伴う株価上昇など様々な周辺状況があるため、もうしばらくは様子見ということでしょうか。
(☆英国メイ新首相について書いた記事はコチラ)
(☆英国不動産ファンドの一時解約停止に関して紹介した記事はコチラ)
BOE政策金利維持発表時、ポンと/円はどう動いた?
発表直後のチャートのキャプチャを撮りました。以下をご覧ください。
(ヒロセ通商 LIONFX 英ポンド/円 5分足チャート)
ご覧の通り、20時の発表前は139円台だったものが、発表直後に最高値142.332円まで急騰!その高低差は約3円!うーん、ボラティリティがヤバイっす”(-“”-)”
急騰の幅はさすが1日で平気で3~5円動くポンド/円ですね。マーケットもどことなく利下げがコンセンサスになっていた印象がありますので、政策金利維持はサプライズだったのかなと振り返ってみて思います。
経済指標に合わせたFXトレードの注意点とハチ転びの反省
ハチ転びは基本的に臆病なので経済指標に合わせたFXトレードはあまり頻繁に行いません。ただ、行う場合には基本的に数千通貨単位で臨むことにしています。ましてや今回はポンド/円でポジションを仕込んでいましたので、かなり少量です。そのため、今回は勉強代として捉えておけるレベルです。ただ、当然悔しさはありますけどね!|д゚)
しかし、今回は「経済指標結果の事前コンセンサスに絶対はない!」ということを学びました。
ハチ転びとしては様々な情報ツールを駆使しかみ砕いて臨んだつもりでしたが、負けたという事実よりも政策金利現状維持で“驚いている”自分がいる事に反省です。
基本的には少量で大やけどをしない程度の数量で臨むこと自体がリスクヘッジをしている、つまりは“利下げされないかも”という心理状態の下でFXトレードを行っています。けれども、指標発表の結果に“驚いている”メンタルでは、やはりフラットな目で情報を分析出来ていなかったかなと反省しています(-_-;)
もう少し、メンタル面を鍛えて冷静にマーケットを見ようと感じました。
これは明日以降の目線へ活かして、判断のポイントでも自分の目線の位置が偏っていないか自問自答をするようにします。
はてさて、イギリス銀行政策金利維持を受けて明日以降はリスクオンの流れが強まるのか?それともリスクオフへ転換か?
フラットに臨もうと思います!日々精進!
ハチ転び(。-`ω-)